ある程度の年数、琴・三味線を勉強された方々、今までに弾き方、弾くときの意識、その他
何かを意識的に変えたことがありますか?
何かを意識的に変えたことがありますか?
私は10年のキャリアを携え東京芸術大学に入学しましたが、そこである先生から「ここはこ
う弾くの」「この手はこう」と事細かく直されました。
おかげで芸大入学前より弾けなくなり、人前で演奏する自信もなくなり、卒業後も随分苦労し
たものです。
今はさらに時も経て(経験もレベルも上がっている?)同じようにはしていませんが、その時の
私には必要な事だったのだと思っています。
琴や三味線の場合、ピアノなどの洋楽器と違い、教える上でのノウハウというものが曖昧
です。というより無いに等しいというのが現状。
それ故に同じ先生に教わっても、最初に”良い弾き方”、”良い意識”を偶然持てた人と
そうでない人は差がつきます。
しかし”良い弾き方”、”良い意識”も最初から完璧なはずはありません!
楽器に慣れてきた時点でいろいろと修正すべきです。
もちろんいい音楽をすることを目標に・・・
私の場合芸大時代に一度、弾き方も自信も壊されているので、演奏家として40歳を超えた
今でも変ることができます。また、生徒に教えながら気づかされることも多く、その度に自分
を振り返り改善しています。
何かを習ったり、やり続ける上で、”自分自身の向上”、このことが一番の幸せだと思うの
です。
琴や三味線、いやそのことに限らず、何かに行き詰った時には今までの自分を一度捨てて
みるのもいいかもしれません。
捨てたからと言って全てが無くなるわけではなく、必要なものは必ず残ります。
変わるための”捨てる勇気”。
無理やり捨てさせられた”私”。
私は今、というよりずっと芸大時代の恩師に感謝しています。




